中国語初学者向けの辞書として、「岩波 中国語辞典」を推します。初級者向けの学習参考書には大抵ピンインが併記されており、ピンインから引く本辞書との相性がいいからです。しかし、ピンインが記載されていない場合且つピンインが分からない状態ではお手上げだったのですが、実は漢字しか記載されていない場合でも辞書を引くことができるようなので解説します。
部首から引く
今回は「火锅(huo guo)」という言葉を調べてみます。前提は、漢字だけ記載されているが、漢字のピンインがよくわからないという状態です。「岩波 中国語辞典」では、巻末に部首から漢字の読みを調べるページが設けられており、それを使用します。
実際にやってみる
1文字目の「火」の読みを検索します。「火」は4画なので、4画の部分を探すと「火」がありました。該当部首の漢字一覧が表示されているのは77番なので、77番を参照します。77番を参照すると、「火」の漢字とピンイン(huo)が記載されているので控えておきます。
続いて2文字目の「锅」を検索します。こちらの部首は「金」なので、8画の部分を探すと、128番を参照せよとのことです。128番を参照すると、部首以外の画数順に並んでいるので、残りの画数である7画部分を検索すると、ピンイン(guo)がありました。
先ほど控えておいたピンインと組み合わせて、辞書内の該当箇所を検索すると「火锅」の意味が表示されます。
時間はかかるが、調べることは可能
ピンインが分からない状態だと探すのに時間がかかりますが、ピンインが分からなくても意味を調べることはできるようになっています。