【近接L4D2続編】Warhammer: Vermintide 2 レビュー


あの近接L4D2こと「Warhammer: Vermintide」が、絶妙な難易度や強烈なグロ表現はそのままに、いくつかの新要素を引っさげて帰ってきた。前作でネズミをバッサバッサと斬りまくっていた人も、そうでない人も新しい気持ちで熱中できるだろう。

近接+COOP

「Warhammer: Vermintide 2」は、スゥエーデンのデベロッパーであるFatsharkが開発した一人称視点アクションゲームである。プレイヤーは5人の主人公から1人を選び、最大4人でパーティを組み、各ステージの目的を達成していく。各ステージには多数の敵キャラクターがプレイヤーを待ち構えており、4人で協力して敵を撃退していく必要がある。

所謂COOPゲーになるのだが、本作における遠距離攻撃は「強力だが単発でリロードに時間がかかる」というような位置づけとなっており、通常は近距離武器で敵を倒していき、ここぞという場面で遠距離武器を使用するという判断が必要になってくる。遠距離武器は弾数も制限されており、計画的に使うことを求められている。

 

キャラクターは前作同様5種類用意されている。各キャラクターはそれぞれ得意とする役割が存在し、相手の攻撃を引き受けて防御を固めつつ戦ったり、魔法を使って範囲内の敵を一掃することができたりする。また、各キャラクターにはそれぞれ3種類のスタイルが設定されており、それぞれデフォルトで使用できるスタイルとは異なるスタイルでプレイすることが可能だ。

本作の特徴としてその難易度が挙げられており、最低難易度でも1人のプレイヤーだけで突破できるほど甘いものではなく、プレイヤー同士で協力しながら進んでいく必要がある。道中には多数の敵キャラクターの他に、プレイヤーを拘束したり、強力な火力をもっている特殊キャラクターが存在し、これらに対処するには1人だけでは難しく、4人で協力して進んでいくことがより重要だ。

 

バッサリ感が熱い

本作の面白さは、4人で協力しながら敵モンスターをバッサバッサとぶった斬っていく点に集約されている。首を切り落とせば血しぶきとともに敵は即死し、それ以外の箇所を攻撃すれば敵モンスターは様々なリアクションを見せながら倒れていく。過剰なゴア表現が苦手な人のために、オプション設定でゴア表現をOFFにすることも可能だ。

雑魚モンスターといえど油断はできない。本作は敵の数と比較して配置されている回復アイテムの数が少なく、狭い通路等で敵に囲まれると一瞬で体力を奪われてしまうのだが、回復アイテムがないので回復できないという事態が頻繁に発生する。このような状況を防止するために、プレイヤー同士で協力して進んでいく必要があるというわけだ。

敵キャラクターもただ斬られるだけではなく、特定のタイミングでラッシュが発生し、画面を埋め尽くす程の数で一斉に襲ってきたり、大型のボスキャラクターが攻撃してきたりする。今作では数種類の大型キャラクターが登場し、毎回異なる攻撃方法でプレイヤーを苦しめる。

 

やりこみ要素も豊富

ステージをクリアしたり、キャラクターのレベルが上がると宝箱を入手できる。宝箱を開けると武器や防具を入手することができ、入手した装備を分解することによって装備を強化することが可能だ。装備のレアリティが上がると特殊能力を付与することができるが、これらが強化の度にランダムで付与されるため、自分の好みの特殊能力がつくまで装備集めに勤しむこととなる。

キャラクターが特定のレベルに到達すると、TALENTSという特殊能力を装備することができる。TALENTSは各段階3種類アンロックされ、プレイヤーはそのうち1つを使用することができる。また、いつでも別のTALENTSに切り替えることが可能だ。レベルが上昇するとともに使用できるTALENTSは増加していくので、TALENTSを組み合わせることにより自分好みのキャラクターを作ることが可能だ。

 

前作の不満点として、ステージ失敗時に何も入手できないという点があり、せっかく頑張ってクリア目前まで行ったのに全滅して何も入手できないという状況がいくつかあった。この要素は今作も健在で、ステージ失敗時は少量の経験値以外何も手に入らない。4人で協力して最後まで頑張ってくださいということで、最後まで気を抜かずにプレイする必要がある。

 

まとめ:前作からの正統進化

前作において分かりにくかった点を改善し、いくつかの追加要素を加えた今作は、冒険的な要素こそないが前作同様安定してプレイすることができる。前作からプレイしていたユーザーも違和感なくプレイすることができ、今作からプレイする人も多数の敵を相手にする爽快感や、見ず知らずの人と協力する楽しさを味わうことができるだろう。

 


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