ブロック崩しといえば、シンプルなルールと1人で気軽に遊べることから現在でもブラウザ、スマホをはじめ様々な媒体で遊ぶことができるゲームです。世界初のブロック崩しといえば、1976年にアタリが発売した「ブレイクアウト」というものです。ブロック崩しは日本でも大流行し、タイトーからは「アルカノイド」が発売されヒットを飛ばしました。世界初のブロック崩し登場から40年経った現在、ブロック崩しはどの様に進化したのでしょうか?
そしてGray Cubesへ
ゲームとしての基本ルールは通常のブロック崩しと同様です。画面に存在するブロックを、壁や自機にあたると跳ね返るボールを使用して破壊していき、全て破壊するとクリアとなります。
これまでのブロック崩しでは、盤面にすべてのブロックが並べられており、ボールがぶつかって消える以外特に動くことはなかったのですが、Gray Cubesではボールがぶつかると、周辺のブロックがずれてしまったり、時には大きく動いてしまい盤面に散らばってしまうという状態になることもあります。
ブロックに対して複数回ボールをぶつけないと盤面から消えないケースがほとんどなので、大抵盤面は散らかってしまい、ボールの挙動を予測するのは困難な状態になっていきます。
また、Gray Cubesではブロックが最初からすべて配置されているわけではなく、盤面上のスイッチにボールを当てるとブロックが転がり落ちてきたリ、一定時間経過後ブロックが上から降ってきたリと様々な演出が加えられています。
ブロックを破壊するとアイテムが出現することがあり、アイテムを取得すると自機の長さが長くなったり、ボールの攻撃力が増加してブロックを貫通するようになったりと、様々な効果を得ることが可能です。自機の長さを短くしてしまうものもあるので注意が必要です。
高さの概念
Gray Cubeには「高さ」の概念が存在します。ブロックが積み重なって配置されているため、下の段を壊した場合当然上のブロックが下に落下します。そして落下したブロックも破壊する必要があります。
盤面がブロックごとせり上がってしまうケースもあります。せり上がってしまったブロックは当然破壊できず、せり上がった部分は障害物としてボールが当たったら跳ね返るようになります。これらは時間経過や、ボールをぶつけることにより元に戻るようになります。
これらの要素が組み合わさることにより、ただ並んでいるブロックを壊すのではなく、盤面に動きが出るようになっています。
ブロック崩し特有のイライラも解消
ブロック崩しにて必ず遭遇する問題が、「最後の1つがなかなか壊せない」という点です。最後の1つにボールをぶつけたいのだが、なかなかブロックのある方向へボールを持って行けず、イライラしながらゲームを続けるケースが多々あったのですが、Gray Cubesではボールをブロックに誘導することによりその問題を解消しています。
ブロックを破壊して画面右下のマグネットゲージを貯めると、誘導機能が使用できるようになります。ゲージが溜まっている状態で右クリックするとボールが誘導モードへ変化し、近くのブロックへ自動で向かっていくようになります。
ただし誘導精度はそれほど高くないようで、至近距離で誘導させてしまうとブロックの周りをぐるぐる回って終了してしまうということもあるので、注意して使用してください。
古くて新しいブロック崩し
「ブレイクアウト」登場から40年経過し、「Gray Cubes」は21世紀風の進化を加えた新しいブロック崩しとして、定価98円(安い!)で華々しくローンチされました。暇つぶしに、その昔喫茶店で腕を磨いていたおじさんたちに、新しいブロック崩しはいかがでしょうか。