観光地としては影の薄い寧波ですが、古くから外国向けに港を開放していたと言う歴史もあり、元港周辺には外国人向け(主に欧米)の飲食店が密集している老外灘という地域があります。
老外灘とは
1842年の南京条約締結後、寧波港(と言っても川)を外国向けに開放することになりました。開放された地域には多くの外国人が住み着くようになり、周辺には外国人向けの飲食店が多数建てられました。
それから港の位置は移動したのですが、当時の飲食店や街の雰囲気はそのまま残り、今でも欧米人や地元民で賑わっています。
老外灘の様子
似たような街に上海の新天地や外灘がありますが、それらをより凝縮した感じで狭いエリアに欧米風の建物がぎっしり詰まっています。中身はほぼバーや飲食店で、店内で演奏をしている店も多数あります。
寧波市の中心部にある天一広場から徒歩で10分程度で到着できるので、天一広場で食事してから老外灘で二次会なんてことも可能です。一歩中に入ると中国っぽくない空間が広がります。
店内のテレビではスポーツ中継が放送されています。(主にサッカー)店内にはカウンターもありますので、1人でも気軽に入ることができます。大抵の店はドアを全開にし、店の前にもテーブルを設置し、店員が外で客引きと案内としているので、人数を伝えれば席へ案内してもらえるでしょう。
場所が場所だけに簡単な英語は通じます。来ているお客さんは欧米系4:地元民6くらいのように感じられます。上海の新天地等では観光客しかいないような価格設定でしたが、老外灘は地元民もよく出入りしているように感じられます。
異国で異国情緒を味わう
寧波には歴史的な観光名所もそれなりにありますが、その中で全く中国っぽさを感じさせない老外灘を紹介しました。食べ物も美味しいので、寧波旅行の際は必ず訪問しておきたい場所です。