数年ぶりにTOEICを受験しようとしたら、丁度私が受験する回から試験制度が変更され、新しい設問形式による試験が開始されるそうです。なぜこのタイミングでという気持ちに包まれましたが、いまさらどうしようもないので新形式と旧形式の違いをまとめます。
変更概要
日常生活やビジネスで使用されるコミュニケーションの方法は、英語以外の言語でも時代と供に変化していくものですが、現在TOEICで使用されている設問が、現在頻繁に使用されるコミュニケーションにおいて時代を反映されていないものが少なからずありました。TOEICは「よりオーセンティック(実際的)なコミュニケーション」能力を判断するものさしとして、時代を反映した設問形式に変更します。
旧方式と新方式で難易度やクオリティは変更せず、旧方式と同様に新方式のスコアも比較可能とのことです。
変更内容
具体的な変更内容は、TOEIC公式から拝借した以下の図がわかりやすいです。
リスニングでは写真描写問題(写真の内容について話した内容を聞き、正しいものを選択する問題)が減少し、会話問題が増加しています。
リーディングは短文穴埋めが減少し、長文穴埋めと文章問題が増加しています。
TOEIC公式ページにある通り、「よりオーセンティック(実際的)なコミュニケーション」を意識した問題の改正を行ったと考えられます。現実の会話においては短文で会話が完結することはほとんどないので、現在の状況に対応した妥当な変更だと思われます。
変更していない点
変わっていない点は、各試験時間(リスニング45分、リーディング75分)、問題数(リスニング100問、リーディング100問)、得点配分(リスニング5~495点、リーディング5~495点、合計10~950点)となっており、問題配分と内容以外の項目は概ね変更ないようです。
クオリティと難易度には変更なし
公式によると、「クオリティと難易度には変更ありません」とのことで、旧方式の点数と新方式の点数に差はないとしています。
しかしながら、(比較的)点の取りやすい(受験テクニックを使いやすい)写真描写問題が減っているので、受験テクニックで点を稼いでいた場合は、若干スコアに影響してくるかもしれません。
ちなみに、新方式の問題集がもう発売されているようです。