中国のそれほど高くない美味しいものを紹介する中国B級グルメ100選。今回は「過橋米線」を紹介します。
どんなものか
過橋米線とは、雲南省由来の麺料理の一種で、沸騰するほど熱したスープの中に、別途用意された肉や魚、米線といわれる麺を入れ、スープの熱で各具材を加熱して食べる料理です。
その昔、科挙(官僚の登用試験)の勉強をしていた夫の為に冷めにくい料理はできないものかと考えていた妻が、鶏がらスープの油でふたをされたスープが冷めにくく、その中に米線を入れて食べるととてもおいしいと夫が喜んでくれたので、時々同様の料理を作って食べさせ、夫は科挙の試験に合格できたと言われています。夫の元へ料理を届けるのに小橋を渡って行ったことから、「過橋米線」と言われています。
米線は米を原料とした麺の一種で、通常の麺類よりも白く、コシがありません。
雲南省では割とポピュラーな料理ですが、上海では南京東路の歩行者天国内にチェーン店の支店があります。
注文の仕方
店に入るといきなりレジがあるので、食べたいものを注文します。主に中に入れる具によって分けられており、海鮮を入れるものや、肉類を入れるものがあります。今回は肉を入れるメニューを選択しました。
注文が終わりレシートをもらったら、空いている席を探します。相席が前提なので、荷物などで場所取りされていなければ座ってしまって大丈夫です。
場所が確保できたら、店員にレシートを渡します。店員はレシートの内容を確認し、スープと具を運んできてくれます。店員は複数の客のレシートをどんどん確認し、間違うことなくスープと具材を配っていきますが、どうやって覚えているのでしょうか。
テーブルには具材の投入方法が説明されています。肉から先に投入し、その後野菜、米線を投入しなさいとのことです。スープは熱いので、最初に具材を食べた後に飲むといいですよとのことです。
店員が持ってきた直後のスープはとても熱く、丼を持って移動させるのも難しいくらいの状態です。これだけスープが熱くなっているので、冷めた具材を入れてもスープがぬるくなることはありません。
今回は肉類のメニューを注文したのですが、肉は薄切りになっており、日本のしゃぶしゃぶに近い感じになっています。肉を投入したらすぐに食べられるようになるので、その後野菜、米線を投入して食べます。
テーブルには辣酱(辛い調味料)や酢が置いてあるので、好みで投入して食べます。
麺はコシがない
肝心の米線ですが、見た目は給食のソフト麺に近い感じです。麺自体にコシはなく、歯ごたえもありません。スープは鶏ガラを使用した塩味ですが、日本人が麺類に期待している味から考えると薄味です。
ちなみに日本でも同様の米線が食べられるお店があるようです。
今日のまとめ
- 過橋米線を紹介するよ!
- 雲南省で主に食べられている料理だよ!
- なぜ初めから具材を入れていないのかは謎だよ!!